食道・胃の症状
食道・胃の症状

みぞおちがズキズキ・シクシクと痛む、食後に胃が重くいつまでも食べたものが残っている感じがする、そんな症状が「胃痛・胃もたれ」です。一時的なものから慢性的に続くものまであり、ストレスや食生活の影響を受けやすいのが特徴です。
「たまにあること」と放置せず、繰り返す・長引く場合は早めに受診することをおすすめします。なお、機能性ディスペプシア(FD)は日本人の約10〜20%が経験する非常に頻度の高い疾患で、胃カメラで器質的な異常が見つからなくても、つらい症状が続く方は多くいらっしゃいます。
ピロリ菌感染・ストレス・暴飲暴食・薬の副作用(NSAIDs等)などが原因で胃の粘膜に炎症が起きた状態です。
胃酸によって粘膜が深くえぐれた状態です。空腹時・夜間の痛みが特徴的です。原因の7〜8割はピロリ菌感染と報告されています。
検査で明らかな異常がないにもかかわらず、胃の不快症状が慢性的に続く病気です。日本人の有病率は約10〜20%とされ、外来で頻繁に遭遇する疾患です。
早期では無症状のことが多く、定期的な胃カメラ検査による早期発見が重要です。日本では年間約12万人が胃がんと診断されています。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)が最も確実な検査です。食道・胃・十二指腸の内部を直接観察し、炎症・潰瘍・がんなどの有無を確認します。検査中にピロリ菌の有無を調べる組織採取も行えます。当院では鎮静薬を使用することで、眠っている間に苦痛なく検査を受けていただけます。
胸の真ん中あたりがジリジリ・ムカムカする、酸っぱいものが込み上げてくる、これが「胸やけ」です。食後や横になったときに起こりやすく、「食べすぎのせい」と思っている方も多いですが、慢性的に続く場合は逆流性食道炎などの病気が原因のことがあります。
日本人のGERD(胃食道逆流症)の有病率は約10〜20%と報告されており、高齢化や食生活の欧米化に伴い増加傾向にあります。放置すると食道の粘膜がダメージを受け続け、長期にはバレット食道や食道腺がんのリスクとなることもあるため、早めの対処が大切です。
胃酸が食道に逆流して食道粘膜に炎症を起こす病気です。脂っこい食事・肥満・前かがみの姿勢・食後すぐ横になる習慣などが悪化要因となります。
胃酸の逆流によって胸やけ・のどの違和感・慢性的な咳などの症状が起こる状態です。
胃の一部が横隔膜の上に飛び出した状態で、逆流性食道炎を起こしやすくなります。
慢性的な胃酸逆流により食道下部の粘膜が変化した状態で、食道腺がんの前段階となることがあります。
胃カメラ検査で食道粘膜の炎症・ただれ・バレット食道(逆流による食道粘膜の変化)の有無を確認します。問診で症状の特徴を詳しく確認することも診断に重要です。治療はPPI(プロトンポンプ阻害薬)やP-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)による胃酸分泌抑制薬が中心となります。
食後や空腹時に気持ちが悪くなる、実際に吐いてしまうといった症状です。一時的な食べすぎ・乗り物酔い・ストレスによるものも多いですが、繰り返す・長引く場合や、血を吐いた(吐血)場合は消化器の病気が原因のことがあります。特に吐血(コーヒー残渣様の嘔吐物を含む)は緊急性が高く、すぐに医療機関を受診してください。胃・十二指腸潰瘍や食道静脈瘤破裂など命に関わる疾患の可能性があります。
胃の粘膜の炎症・ただれが吐き気・嘔吐を引き起こします。
ノロウイルス・ロタウイルスなどの感染によって突然の強い吐き気・嘔吐が起こります。冬期に流行し、症状は通常2〜3日で軽快します。
胃の動きが悪くなることで食後の吐き気・膨満感が続きます。
胃酸の逆流が吐き気として感じられることがあります。
進行すると吐き気・嘔吐・体重減少などが現れることがあります。
症状の経過・食事との関係・発熱の有無などを問診で確認します。原因が消化器にある場合は胃カメラ検査で食道・胃・十二指腸を観察します。感染症が疑われる場合は血液検査・便検査も行われます。
食後にげっぷが多い、常にお腹が張った感じがするといった症状です。食事中に空気を飲み込みやすい方(早食い・炭酸飲料をよく飲む方など)に多く見られますが、慢性的に続く場合は胃や食道の病気が隠れていることがあります。「げっぷくらいで病院に行くのは大げさ」と思わず、気になる場合は相談してみてください。
無意識のうちに大量の空気を飲み込んでしまう状態です。ストレス・早食い・口呼吸の方に多く見られます。
胃酸の逆流とともに、げっぷや胸やけが繰り返し起こります。日本人の約10〜20%が該当します。
胃の粘膜に炎症があると、膨満感・げっぷが起こりやすくなります。
胃の動きが低下することで、食後の膨満感・げっぷが慢性的に続きます。
問診で症状の頻度・食習慣・ストレスの有無を確認します。器質的な異常(病変)が疑われる場合は胃カメラ検査で食道・胃の状態を観察します。
食べ物や飲み物を飲み込む際に、のどや胸のあたりにつかえる感じ・しみる感じ・痛みを覚える症状です。「年のせいかな」と放置されやすいですが、食道の病気や胃の病気のサインであることがあります。特に固形物が飲み込みにくくなってきた・症状が進行性に悪化している・体重減少を伴う場合は食道がんなどの疾患の可能性があり、早期の受診が重要です。
胃酸による食道粘膜の炎症が、飲み込み時の違和感・痛みを引き起こします。
飲み込みにくさ・つかえ感・体重減少が特徴的な症状です。日本では飲酒・喫煙を背景とする扁平上皮がんが多くを占めますが、近年はバレット食道を背景とする食道腺がんも増加傾向にあります。早期発見のためには定期的な胃カメラ検査が重要です。
食道の筋肉の動きが悪くなり、食べ物が胃に送られにくくなる病気です。
アレルギー機序により食道に慢性炎症が起こる比較的新しく注目されている疾患で、つかえ感が特徴的です。胃カメラ時に縦走溝・輪状溝などの特徴的所見を見て生検診断します。
のどの炎症・ポリープ・がんなども飲み込み時の違和感の原因となることがあります。
器質的な異常がないのに、のどに何かつまった感じが続く状態です。ストレスとの関連が深いとされています。
胃カメラ検査で食道・胃の内部を直接観察し、炎症・腫瘍・狭窄などの有無を確認します。必要に応じてCT検査や嚥下(えんげ)機能の検査が行われることもあります。
食欲がわかない、以前より食べる量が減った、体重が知らないうちに落ちてきた、こうした症状は、ストレスや疲れから来ることもありますが、消化器の病気のサインであることも少なくありません。特に6ヶ月以内に体重が5%以上減少した場合は「予期せぬ体重減少」として、悪性疾患(がん)を含む様々な疾患のサインの可能性があり、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
胃の不快感・痛みが続くことで食欲が低下します。
少し食べただけで満腹になる(早期満腹感)・胃もたれが続くことで、食事量が減ります。
食欲不振・体重減少・飲み込みにくさは、消化器がんの重要なサインのひとつです。
消化を担う臓器の異常も食欲不振の原因となります。膵がんは初期症状が乏しく、食欲不振・背部痛・体重減少が見つかった時には進行している場合があります。
甲状腺疾患・うつ病・薬の副作用なども食欲不振を引き起こすことがあります。
問診で症状の経過・体重の変化・他の症状の有無を確認します。胃カメラ検査で食道・胃・十二指腸の状態を観察するほか、血液検査・腹部超音波検査・CT検査などを組み合わせて原因を調べます。当院では肝臓専門医・肝胆膵外科高度技能専門医として、肝臓・胆のう・膵臓の評価まで一貫して対応可能です。
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